第1章 未来の市場のド真ん中を射貫け
1 商品づくりは、市場づくりだ
- いきなり商品をつくるのはやめよう
- 商品と未来をつなぐ「市場」
- 市場をつくり変え、未来をつくる
- 看板商品を超え「未来の当たり前」をつくる
2 未来を構想する
───「淡麗」「キリンフリー」のケース
- 市場をつくるため「キリンフリー」の構想
- 構造変化を見据えよ───「淡麗」のシナリオ
3 ロングセラーをつくる2つのアプローチ
- 目指すは、追随・対抗される商品
- 競合商品は見ない
- アプローチ①垂直思考でヒントを見つける
- アプローチ②妄想見取り図───「氷結」の初期構想
4 マイミッションを起点に
- 自分の「ミッション」と「ビジョン」を明らかにしよう
- 私が「任され仕事」で失敗した理由
- 組織のミッションと自分のミッションの重なりを見つけよう
- 理想は「5方良し」の実現
5 何度も問い直す商品づくり「3つの質問」
- 「人々を本当に幸せにするか、世の中をよくするか?」
- 「真のオリジナリティがあるか?」
- 「100点満点以上か?」
6 5W1Hではなく「1W +4W1H」で考える
- とにかく「Why?」からスタート
- 「Why?」を繰り返し、目的を明確化
第2章 「偶然のひらめき」を呼び込む習慣
7 アイディアは「セレンディピティ」で爆発する
- 発想力を格段に上げる秘訣
- 「セレンディピティ」を自ら呼び込むには
8 インプット、インプット、とにかくインプット
- アウトプット量はインプット量に比例する
- 「越境」のススメ
- 「マルチタグ付け」で脳内情報整理
9 ひらめきを呼ぶ5つの「ユリイカ!」モーメント
- イノベーションとは、知っているもの同士の組み合わせ
- ひらめきの瞬間が「ユリイカ!」モーメント
- ひらめきが訪れる5つのパターン
10 大きな変化と先行市場を探す
- 探すのは、長期の大きな変化
- これだけはおさえておきたい「超」メガトレンド3選
- 「淡麗」のチャンスを見出した「先行市場」
- 「先行市場」は根っこがおなじものを探す
11 骨太な商品には「愛」がある
- 変わらないことを骨太な土台に
- 永続性の指針。「真・善・美」
- 「キリンフリー」に込めた愛
12 「X人格」になりきる
- お客様のリアリティに迫る
- とある男子高校生になりきる方法
- 動ける人物像に仕上げよう
- 自由自在に「X人格」になれるトレーニング
13 想像力が飛躍するエクストリーム発想術
- 極端を考えるトレーニング
- What if(ホワット・イフ)法
- 「超・越」・「極・端」・「逆・転」発想法
第3章 企画書で商品は磨かれる
14 まずは、自分に向けた企画書を
- 企画書は4段階
- バージョン違いもすべて保存。敗者復活で輝くアイディアもある。
- 人に伝えることを念頭に
15 企画書を書き始めるための5つの秘策
- 衝動を感じたときがチャンス
- 締め切りセットに上司を使う
- 「まず10分!」で取りかかろう
- 精度、完璧さは求めない
- 環境の助けを借りて、クリエイティブ・モードに入り込む
16 企画の7つ道具
- お気に入りの道具を大公開
- デジタルツールは「シンプルさ」で選ぶ
17 真っ白な紙に、まず一行
- 真っ白な紙に、新しい文字を書いていく
- 自分の言葉で書いていこう
- 修飾語が重なると意味がゼロに
- 落書きでもいい、図解やイラストを加えよう
18 アイディアを結晶化し、磨く
- 受け手目線のコンセプト──「キリンフリー」の魅力は何だ!?
- カテゴリーになる言葉、カテゴリーを飛び越える言葉が最強
- 1秒で伝わることをめざす
- 「一番搾り」「氷結」「フリー」…ネーミング必勝法
- 企画メモを他人に見てもらう
- 驚きのある新しさはあるか
Column「麒麟淡麗〈生〉」の命名秘話
第4章 純度を保ちながら、化学反応を起こす
19チームを企み(たくらみ)に巻き込む
- 「夢を語ること」から始めよう
- チームの力で企画を伸ばし、拡げる
- チームが迷子になってしまったら?
- あいまいな言葉にはビジュアルの力を
- 自分の企画を進めたいならホワイトボードは人に渡すな
20 チームをまとめる言葉をつくる
- 「氷結」チームをまとめたインナースローガン
- 裏コンセプトでポジティブに企む
22 組織の壁を突破する「提案書」
- 企画書から提案書へ
- コミュニケーションは、受け手が主役
- 創造的破壊はいったんしまい込む
- 待つことも大切、チャンスは必ず訪れる
22 最強の商品は才能のかけ算で生まれる
- 真摯に耳を傾け、改善する
- 災い転じて、商品は強くなる
- 「同じ言語」を話す
- 天才の力を120%引き出す「逆質問」
- コンセプトとデザインを一体化させる
23 ファンさえも商品づくりに巻き込む
- お客様との関係が変わっている
- コミィニティづくりがカギ
- 社内ベンチャーの意義
24 ヒットして安心しない
- 発売はゴールではなく、スタート
- 満足しない。次を考える